国際高校が目指す方向
教育目標
(1)国際社会に貢献できる人材の育成
急速なグローバリゼーションの進展の中で、地球市民としての自覚を持ち、21世紀の世界におけるさまざまな課題を広い視野でとらえ、その課題解決を通して国際社会に貢献する人材を育成する。
(2)自ら発信し、多文化・多言語も受容できる人間の育成
自国の歴史や伝統文化の理解のうえに立って、自らのアイデンティティを確立し、さまざまな国の人々と積極的に相互理解を図ることができるコミュニケーション能力を養い、これからの国際社会で活躍できる人間を育成する。
平成25年度、これら2つの教育目標に向かって、本校の課程を 通して生徒が培うべき力の総称を「Global人間力」とした。
教育目標達成のために
(1)言語技術を核とした固有の能力育成
~コミュニケーション力・論理的思考力の強化、育成~
多様な英語科目や外国研究(第2外国語学習)を始めとした重層的な語学教育に加え、教育活動全体を通して、国際社会で求められる、高いコミュニケーション力と論理的思考力の育成を図る。
(2)広い視野と異文化理解
~「CCC」、「海外研修」、「国際交流」で磨く国際感覚~
「総合的な学習の時間」として「CCC」(Communication、Cultural Understanding、Contribution)を開設し、1年次ではContribution(貢献)を、2年次ではCommunication(コミュニケーション)とCultural Understanding(異文化理解)をキーワードに、生徒自らがテーマを決めて調査研究、まとめ、発表を行う。そして、海外研修において、研究したことを現地で確かめられるように工夫する。加えて、さまざまな国際交流行事を通して、国際感覚を体験的に身につける。
(3)より広く・より深く学ぶ
~大学・専門機関・企業との連携~
大学や研究機関の教員、国際的な専門機関の職員、国際的な職業に携わる社会人を招聘して授業や講演会を実施し、専門的な知識に触れることで学習意欲を高めるとともに、生徒が主体的に進路を選択する力を涵養する。
スクール・ミッション
叡智 WISDOM 創造 CREATIVITYの理念のもと、自国の歴史や伝統文化の理解のうえに立って、自らのアイデンティティを確立し、様々な国の人々と積極的に相互理解を図ることができるコミュニケーション能力を備えた地球市民としての自覚を持ち、世界における様々な課題を広い視野でとらえ、その課題解決を通して国際社会に貢献し、国際社会で活躍する人材を育成する。
スクール・ポリシー(三つの方針)
育成をめざす資質・能力に関する方針(グラデュエーション・ポリシー)
- さまざまな文化的背景を持つ人々と心を通わせながら、国際社会に貢献できる人材を育成する。
- 社会で起きている事象に対し、自分の意見を持ち、他者と共有しながら、相手の考えや文化、背景を理解しようと努める(empathize)ことができる人材を育成する。
- 国内外でのさまざまな教育活動・交流活動を通して、異なる文化や多種多様な価値観を認め合い、協働しようとする積極的な姿勢を育てる。
- 自国の歴史、文化について十分な知識と理解を深めた上で、他を尊重する心を養う。
- 課題を発見し、その原因と解決方法を探究・確立するための論理的思考力の素地を養う。
教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)
- 確かな学力を育成し、自ら考え、自ら未来を切り拓く力を育成する。
- 「主体的・対話的で深い学び」の視点に立ち、生涯にわたって積極的に学び続ける態度を育成する。
- 国際社会で活用できる生きた知識や技能の習得を意識した、実践的な授業を多く行う。
- 日本語だけでなく、外国語での発表の機会を増やし、高いプレゼンテーション能力の育成を図る。
- 兵庫県立大学国際商経学部との高大接続の推進や海外の姉妹校・交流校との連携を深め、探究的な学びを充実させる。
入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)
- 国際問題に興味関心を持ち、将来国際社会で活躍するために語学力を高いレベルまで伸ばそうという意欲を持った人。
- 将来国際社会で活躍するために、教科科目を問わず、幅広い知識を身につけようとする人。
- 社会のグローバル化に対応できる資質を身につけたい人。また、多文化共生に関する理解や知識を身につけたい人。
※国際高校のスクールミッションとスクールポリシーのまとめは こちら
国際高校を知る
どんな学校?
(1)単位制による全日制課程
- 入学から卒業までに決められた単位を修得すれば卒業が認められます。
- 1年次は卒業までに必ず履修しなければならない科目を中心に学びます。2、3年次は、単位制の利点を生かし、生徒一人ひとりの進路や興味・関心に合わせて、多くの選択科目の中から学びたい科目を選択します。外国語を重点的に学習することやさまざまな国際関係の科目を学ぶこと、理系への進路を目指した科目選択も可能です。
- 「国際科」専門校として、教科「国際」のもとに多くの専門科目を開講しています。その中から、25単位以上を修得することになっています。
(2)学区
[国際科]県下全域
(3)定員・現員
学級数 | 定員 | 現員 | |||
男子 | 女子 | 合計 | |||
国際科 19回生 | 3 | 120 | 25 | 92 | 117 |
国際科 20回生 | 3 | 120 | 23 | 91 | 114 |
国際科 21回生 | 3 | 120 | 26 | 94 | 120 |
合計 | 9 | 360 | 68 | 286 | 354 |
(4)県立芦屋国際中等教育学校との連携
併設する中等教育学校と授業や特別活動・行事などで連携を図ります。 これにより、異年齢や多様な文化的背景をもつ生徒との交流が可能となり、 より洗練された国際感覚を養うための実践的な学びの場をめざします。
教育の特色は?
(1)少人数の学習指導
専門科目の履修と特別活動のへの取組を通して、国際科としての特色ある教育活動を展開しながら、同時に進路実現のための学力確保を高い次元で両立させるため、多くの授業を少人数で実施し、授業を通して学力の育成を図ります。
(2)「英語で学ぶ」「英語を磨く」「英語を生かす」授業
多様な英語授業の中で、海外のニュース番組や英字新聞の記事などを教材として使用するとともに、重点的に配置された、英語を母国語とする外国語指導助手(ALT、平成26年度5名配置)を通して、生きた英語に触れることで、より高い英語力の獲得を目指します。
(3)多様な第2外国語の学習 「外国研究」
2年次には、全員が、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、中国、韓国・朝鮮のいずれかから一つを選択し、週に2時間、それらの言語を学びます。6か国総てネイティブスピーカーが指導に加わり、日常会話が可能なレベルを目指します。また、語学だけでなく、各国の文化等についても学びます。更に学習を進めたい生徒は、3年次に、最大週に4時間それらの言語を学ぶことができます。また、国際科目「外国語としての日本語」を通して、外国人から見た日本語を学ぶこともできます。
(4)語学検定で単位認定が可能
実用英語検定(STEP)、TOEIC、TOEFLをはじめ、他の外国語の検定にも対応する学習指導を行い、取得した資格を単位として認めます。
(5)多彩な国際交流行事
2年次の海外研修をはじめ、多くの外国語指導助手(ALT)と英語漬けの一日を過ごす「国際交流セミナー」、世界各国からの留学生(大学生)と一日交流する「多文化ワークショップ」など、全員参加の国際交流行事に加えて、ドイツ、イギリスの高校との交流など、豊富な交流機会が生徒を待ち受けています。