日時:9月15日(金) 5,6限
場所:228教室
9月15日(金)、グローバルバーサティリティの授業に兵庫県立大学国際商経学部から田中キャサリン先生をお招きし、「日系アメリカ人にみるアイデンティティ」をテーマに特別講義をいただきました。
今回は、20世紀前半にアメリカでの生活を夢見て日本から移民してきたものの、カリフォルニア州のエンジェル島に長期にわたり収容されることとなった日系人についてお話していただきました。
当時の日系人が収容所で書いた川柳を読みながら、アメリカ文化を受け入れることと、日本人としての誇りとのはざまで揺れ動く日系人の心境に心を痛める生徒も多くいました。また、実際に海外に住んだことのある生徒は、日系アメリカ人の姿に自分を重ね、共感する様子も見られました。
田中先生の「日本人であることにmoreやlessはない。日系人のように日本人でありながら、アメリカ人であることもあるのだから、日本人像を決めつけるのはやめよう。」という強いメッセージが、多文化共生の理念につながると感じました。
【生徒の感想より】
・今まで自分のアイデンティティについて深く考えることはなかったが、田中先生の講義を聞き、海外で生活した経験のある生徒の発表を聞くなかで、自分が何者なのかについて、考え始めるようになった。
・バーサティリティの授業で、ハーフのアイデンティティについて考える機会はあったが、移民のアイデンティティについて考えたことはなかった。わたしは海外で生活をしていたので、自分の体験からアメリカに移民した日本人の気持ちに共感しやすかった。