3月18日(木)2.3限、兵庫県立大学国際商経学部より教授 横山由紀子先生をお招きして「第2回 頭と心と行動力」についてご講演をいただきました。昨年7月の第1回特別講演会に続く内容で、論理的思考力を鍛えるたくさんの活動を盛り込んだご講演でした。
横山先生のご講演の中で最も印象的だったメッセージは、「心の中の違和感に目を向けること。そうすることで物事の本質が見えてくる」という言葉でした。取り組んだディスカッションのトピックは「中学校での学校給食制」についてで、生徒からは様々な賛成や反対意見が飛び出し、その中に浮かんだ少しの違和感を掘り下げて活発な議論になりました。7月の第1回に比べて、多くの生徒が発言する機会を得て、ディスカッションの活発さは増しました。
ご講演の冒頭に横山先生からディスカッションを行う上での大事な3本柱を教えていただきました。まず1つ目は、笑顔で人に話をすること。楽しいと思って話し合いに臨むことです。笑顔で話をすることでグループ全体も楽しくなってき、より発表が勢いづいてくることが実感できました。2つ目は、発言者に対して背中を見せないことです。みんなの顔をみて発表することで傾聴する姿勢が作られるとともに、発表者も自信を持つことができました。そして3つ目が、気になったことをメモすることです。自分の中の心に留まったことをメモし、議論を深めるきっかけにしました。発表者も同級生の手元が動くたびに自信を深めていくことができました。
「温かい食事」「栄養バランス」「アレルギー」などの意見から議論が深まり、「保護者の負担」「フードロス問題」「宗教上の問題」など多面的な切り口を論理的に発表する生徒は、とても生き生きした姿に見えました。